中学受験で一番の武器になったのが「国語」です。
模試、過去問、本番の入試を通して、6年生の夏あたりからは安定した出来でした。
中学に入学してからも、国文法や漢文などでつまづきはあるものの、読解については苦労はしていないみたいです。
こんな風に書くと、読書好きの子どもの姿を想像されるかもしれませんが、実は、ケイあまり本は読みません。特に小説。
中学に入ってからは、学校で朝読書の時間がありますので、少しは読むようにはなったみたいですが。
(「君の名は。」は、映画が公開されるより前に読んでいたとアピールしていますが、、、、)
国語については、うちの場合は特殊なケースだと思います。
推奨できるものではなく、あまり参考にならないかもしれませんが、「こんなやり方もありますよ」程度で以下、お読みいただければと。
目次
幼い頃の絵本の読み聞かせはあまり関係なかった
保育園時代は、絵本の貸し出しがありましたので、週に2,3冊のペースで借りていたと思います。
ですが、その当時は一人っ子であったこともあって、お話が上手だったり、文字を書けるようになるのが早かったり、ということもありませんでした。
量としては、多くの本に触れていたと思いますが、
中学入試の国語では、
「くまくんの気持ち」は問われませんし、
「ぶたさんが空を飛んだり」はしませんので、中学受験の読解力には直結はしなかったです。
(※ケイの中学入試に限ったことで、想像力の育成などへの効果を否定するものでは全くありません)
小学校の時は、ゾロリとか、ハリーポッターは読んでいたと思います。
漢字の読みはゲームの攻略本で
ケイの読書というか、本と一番多く接していたのが、ゲームの攻略本。
これは、5歳頃から読んでいて、マリオやドラゴンボールのカードゲームの攻略本をずっと読んでいることもありました。
ゲームの攻略本は、たくさんの情報を詰め込む必要があるため、小学生向けの本であっても漢字が多用され、かならず、フリガナが振ってあります。
これで、漢字の読みは、配当漢字以外のものも覚えていきました。
読みが入試で出題される場合は、難読、特殊読みの場合が多いので、非常に役立ったと思います。
小学6年生の男の子は幼い
自分もそうでしたが、男の子は単純で、女の子より幼い。当然のことながら、人生経験も少ないですし、ものごとに裏があるなんてことは、想像できず、そのまま、言葉通りに受け取ってしまうこともありがち。
物語を読んで行間を読んだり、深い心情を読み取るなんていうことは、なかなかできません。
ケイも、私と同様、そういう子どもでした。
漫画とジャンプ、アニメ
その幼さを補ってくれたのが、漫画でした。
小学低学年時代は、本当にドラゴンボールが大好き。
アニメは、ケロロ軍曹。
私の影響で、毎週、週刊少年ジャンプを買っていて、
「DEATH NOTE」「暗殺教室」「バクマン。」「スラムダンク」「黒子のバスケ」「ジャイキリ(ジャンプじゃないですが)」
の単行本も全巻揃えています。
物語のストーリー展開を読む力や、ちょっと大人びた言葉遣いは、漫画で培われたものです。
特に週刊誌の連載漫画では、ある結果に至る過程で、必ず前振り(フラグ)の回があって、実際に、その結果となる。
物語に起承転結があること、展開については、自然と理解できるようになった感じがします。
一時期は、「バクマン。」のシュージンに影響されて漫画のネームを書いていました。
「友情」「努力」「勝利」
週刊少年ジャンプの三大原則ですが、それを裏返した
「裏切りや別れや衝突」
「天才、怠惰」
「敗北、挫折」
も描かれているので、こういった裏の方が、受験国語の物語文では、多く出題されるので、
よく、「うちの子は幼いから、物語文で登場人物の気持ちが理解できない」という話を聞きますが、確かにそうで、その部分をケイは、自分よりちょっと上の中学生、高校生が主人公の漫画を読むことで想像力を働かせられるようになったと思います。
国語の試験は本の一部分が切り取られて出題される
国語の試験は、本来は何ページもある文章の一部分が切り取られて、出題されます。
そして、出題されるのは、書いてある部分に関する問題。
一場面、一局面。
その切り取られた部分から、必要な情報を集めて、解答していきます。
漫画では、感情や空気感がコマ割りや画、短いセリフで表現されていますので、そういう状況を読み取る力は漫画でも得られたと思います。
実際、選択問題の正答率はかなり高かったです。
逆に、「自分の意見を書きなさい」といった問題や「自分の経験もまじえて書きなさい」といった問題には不十分です。
(こういった問題の場合は、自分のというよりも、出題者が満足するような「こういう答えを望んでいるんでしょ?」的な答えを書いているみたいです)
チチの本棚からサッカー選手のエッセイ
ケイの個室を作る際に、断捨離をしてしまって、大学時代からストックしていた私の本のほとんどを処分してしまいました。
今、若干後悔していますが、残しておいた本の中に有名サッカー選手、監督の本があります。
中村憲剛選手、長谷部誠選手、長友佑都選手、遠藤保仁選手、オシム監督、ネルシーニョ監督などなど。
エッセイが多いのですが、どんな名選手、監督でも、いいことばかりではなく、困難はあり、それをどうやって乗り越えていったか。
心の持ちようや物事のとらえ方を学ぶことができます。
ただ、女の子の気持ちは理解できないみたいです
女の子が主人公の物語では、模試でも苦労していました。
上記のような取り組みですので、女の子同士のいざこざみたいな内容が出題された場合は、お手上げでした。
文章にヒントがないと、どうしてそんな行動をとるのか、俺にはわからない・・・。といった状態。
男子校に進学して、なかなか女の子の気持ちに触れる機会もなかなかありませんが、こちらの方も少しずつ成長していって、わかるようになればいいと思います。
漫画を読みたい誘惑との戦い
漫画を読みたい、ゲームをやりたいという誘惑は常にあります。
苦しくなると余計にそちらに逃げたいという感じもあり。。。
ケイの場合、漫画を読むスピードがものすごく速いので、中学受験生時代は、移動のバスや電車で読んでいました。
また、休憩時間は、休憩すればいいのに、こちらの方がメンタル的にいいということで、漫画を読んでいることもよくありました。
ただ、勉強時間は、私の仕事部屋で私は仕事、ケイは勉強していましたので、その間は漫画を読むということはありませんでした。
これからの我が家の方針
これは、完全に私自身の考え方なのですが、何かの方針に従って、誰かの手によって編集の入っている書物については、漫画、本、問わず積極的に入手し、自分の中にインプットしていくことにしていますので、ケイや次男が興味を持ったものについては、今後も可能な限り与えていこうと思っています。
というわけで、今回は、国語の学力アップという点について、書いてみましたが、完全に自己流というか、結果的にそうなったという事例ですので、あまり参考にはならないかもしれませんが、何かの気づきになればということで。
追記:サブカル×国語
本を読むこと以外での国語力の育成に関して、気になっている書籍があります。
学びは、教科書・参考書以外のところでも得られると思っていて、まずは、好きなことの延長で難しいことにも挑戦したり、好きになったりしていければなと。
追記2:最初は得点力には結びついていませんでした
国語がはっきりと得点源として認識できるようになったのは、6年の9月以降の過去問演習、模試で結果が出るようになってからでした。
それまでは、読解力のベースを得点に十分結びつけられていなかった感じです。6年の夏休みまでに課題を見つけて、過去問で改善。
意外に長文を苦にしないのがよかったのと、解法のテクニック的なところは、たくさんの問題を解くのではなく、過去問に絞って、志望校にある程度特化した形で、ポイントを押さえて進められたかなと。
そのあたりの経緯は、こちらです。
過去問を解いてみて浮かび上がった国語の弱点とその克服方法の検討
中学受験国語 物語文の基本的なコツを伝授
コメント
息子(小4)がご子息の学校を志望している者です。受験勉強時期のみならず、入学後の様子も、いつも大変参考にさせていただいています。息子は国語が課題科目なのですが、机上の勉強ばかりが勉強でないということで、励まされました。合格者体験などの話を聞くと、漫画やゲームは入試が終わるまで封印というご家庭も多い一方で、日々大量の課題をこなさなくてはならない中での束の間の息抜きの必要性も感じながら、我が家では成績との兼ね合いを見て、ルール決めをしていますが、悩ましいです。
>ドメニコ さん
はじめまして。コメントありがとうございます!
ゲーム、漫画との付き合い方は、難しいですよね。
今回は、中学受験時代のことを書きましたが、その後中学に入り、自己管理に任せていたら、長時間はまっていることもしばしばで、なかなかです。
次男を見て、毎日のように感じますが、教科書や参考書以外でも学ぶこと、教えられることはたくさんあって、それに触れる機会はなるべく多く作りたいなと思っています。
面白い国語対策ですね。
期せずして私も国語について記事にしていました。
時間のかかる違うアプローチですが。
> ペップトーク さん
はじめまして。
うちの場合は、結果的に国語対策になったかも?ということで(実際の解き方の細かな対策は別に必要でしたし)、自分の小中学生時代のことも思い出しながら、あまり縛りすぎてもなあというのもあって、黙認していたことがプラスにつながったといった感じです。
[…] 兄ケイの方のブログで書いた記事「【非推奨】科目別受験対策「国語」。読解力のベースは、ゲーム攻略本と漫画とサッカー本。」 […]