自宅夏期講習でやったこと




いよいよ夏休み。

中学受験では天王山といわれ、非常にプレッシャーを感じながら計画の立案と、進捗管理、成果チェックに気を揉んだ期間でした。

「夏休み 400時間」のキーワードで検索するとかなりの件数がヒットしますが、実際にそんなにはできないだろうと思いつつも、じゃあ、それより短い時間でもどうやって効率良くやっていけばいいか、苦心しました。

広い範囲に渡って復習する機会は最後なので、1つ1つをしっかりやることと、「できる・できない」の判別をはっきりさせて課題を見つけるラストチャンスととらえ、苦手部分をあぶり出すことも重視していました。

それまでと変わりませんが、「しっかり間違えること」が夏休みまでは、メインだったと思います。
(その後は、得点力を上げるために、間違えないようにする方法も大事になっていきました)

準備したこと

6年生の夏期講習は、一般的にどんなことをどの程度のレベルでやるのか?

SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研の夏期講習の内容を参考にしました。

先輩からいただいたものやオークションを活用して、過年度の教材も入手。
教材のレベル、1日の分量の目安としました。

今年の各塾の内容はこちら。

SAPIXの夏期講習(首都圏)
四谷大塚の夏期講習
早稲田アカデミーの夏期講習
日能研の夏期講習

また、7月の2つの模試、首都圏模試、合不合の結果で浮き彫りになった課題をピックアップ、分析しました。
2回の模試で浮き彫りとなった夏休みに克服すべき課題

決定した実施内容

我が家の昨年の夏期講習は、こんな感じ

自宅夏期講習カリキュラム決定&スタート

スケジュール表を添付してみます。
schedule2015-summer.pdf

気をつけたこと

長丁場ですので、モチベーションの維持や体調の管理には気をつけました。
土曜日は、暗記系のみの学習で、基本休み。

みんなががんばっているときに、休むことは非常に勇気がいりましたが、つぶれてしまうのもいけないなと思い、週1の休みを設けました。

結果的には、その1日は、気分的にも、体力的にもリフレッシュできたみたいで、有効でした。

成果は?9月以降にどうつながっていったか?

昨年のリアルタイムで感じたこと、まとめはこちら。

6年自宅夏期講習総括

やはり、「自分はこれだけのことをやれたんだ!」というやり切り感は、その後へのモチベーションになりましたし、9月の模試も成績アップにつながりましたので、いい流れができました。

<算数>
算数の実施記録はこちら。
math-study-record.pdf

算数は、夏休みにパターン問題に徹したことがその後のレベルアップにつながりました。
教材として使用した「プラスワン問題集」は入試によく出るパターン問題で構成されているので、どのレベルまでの引き上げが必要か、単元学習では見えてこなかった入試レベルでの自分の得意・不得意のものを明らかにすることができました。

平面図形、立体図形、場合の数は夏休み以降も強化ポイント。割合で解く問題の基礎は大丈夫なので、志望校レベルの応用へ。

上記の実施記録からもわかりますが、学習効果の面で、1行題のスピードが出てきたのは、2週間経ってから。入試で戦えるくらいのスピードが身につけられたのは、11月(表の完全制覇の部分)でした。

<国語>
国語に関しては、記述も最低限は書けるようになり始めたので、個別塾とも相談して、模試と過去問だけで大丈夫。
時間内に答案をまとめる力をその後は付けていくことになりました。

<理科>
その後なのですが、メモリーチェックだけでは、第一志望の問題は解けないため、コアプラス、四科のまとめも使って、基礎知識は固めていきました。
それでも、最初に覚えたことを忘れていってしまうので、記憶のメンテナンスに時間をかけることになりました。

こんな感じでしたので、苦手意識のある動植物については、入試直前期にがっつりでなんとか帳尻を合わせた形です。

暗記だけでは、物理(てこ・電流)や化学(水溶液・気体)の計算問題が対応できないので、その部分の強化は、過去問演習を中心に夏休み以降も続いていきます。

<社会>
1つ1つの基本的な知識は夏休みで習得できていたと思います。

ですが、こちらも、それだけでは、過去問での得点は伸びませんでした。
漢字の間違いが結構ありましたし、似たような用語の違いを問われて判別できない(地租改正・農地改革/一揆・打ちこわし/○○戦争の××条約)。

今でも覚えているのが、模試で何回も出てきた、不平等条約の改正についての問題で、「陸奥宗光」と「小村寿太郎」、どっちがどっち?
※NHK for Schoolの「歴史にドキリ」の映像と歌で覚えました。
http://www.nhk.or.jp/syakai/dokiri/?das_id=D0005120220_00000

時代の前後、特に江戸時代の出来事の並び、どの作品がどの文化?などは、後々に強化していく必要がありました。

基本的には、我が家としては、自宅メインの夏期講習ということで十分成果が出せたのではないかと思っています。



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コメント

  1. ぴら。 より:

    またまた詳しく書いて下さってとっても参考に、そして励みになりました!
    いつも更新ありがとうございます。

    夏休みに入りました!
    全ての受験生がみんな頑張っているのだと思うと、もうそれだけでプレッシャーですが、頑張ります!

    我が家は塾の夏期講習に委ねる形の天王山なので、家庭で出来ることは、体調管理、スケジュール管理、日々の講習の理解度のチェック、ただ参加しているだけになってるなーっと思われたら(きっと先生の方でも気付くでしょうが・・)即、塾と相談。という一ヶ月になるでしょうか。

    夏期講習のない日は塾からの宿題の他に、算数の先生から個別に指示を出して頂こうと思っていたのですが、チチさまのブログを拝読して、土曜日など、思い切ってオフにした日も設けたと知り、そういう緩急も大事だよなあ・・と。

    なにせ長丁場ですしね。

    心が折れそうになったら、チチさまのブログを読み返します!