模試に関する偏差値の知識と計れないことについて(その0)




夏休みも終わり、志望校の過去問に取り組み始めた頃でしょうか。

これから年内は、各塾の合判模試も毎月開催となりますね。

模試の結果に親は一喜一憂するなと言われますが、どうしても気にしてしまう。

そんなときに、知っておくといいのが、模試が何を計ろうとしているのか?
志望校の合否判定に信憑性はあるのか?

などではないでしょうか?

最近、仕事で使うこともあり、統計や数学関係の本を読み、勉強しています。

一番分かりやすくて、参考になったのがこちら。


数学ガールの秘密ノート/やさしい統計 (数学ガールの秘密ノートシリーズ)

WikiPediaの「偏差値」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A4

WikiPedia 『偏差値』 「正規分布曲線と偏差値の関係」より
WikiPedia 『偏差値』 「正規分布曲線と偏差値の関係」より

数学というと計算や図形問題をイメージしますが、確率論や統計分布の考え方や見方は、私の場合、仕事をする上で不可欠となっています。

その中で得た知識、考察をシェアさせていただきます。

  • 平均点は偏差値50である
  • 正規分布を前提としている
  • 各偏差値帯の分布状況。偏差値40ー60で約68.3%を占める
  • 偏差値40ー60は比較的上げやすい
  • 逆に偏差値60以上からは、上げるのが難しくなってくる
  • 塾の模試は正規分布になるように作られる
  • 難易度が上がったり、逆に、下がるときれいな正規分布にはならないことがある
  • 母集団が変わると偏差値でははかれない面も
  • 学校の偏差値というのは本来の偏差値の意味とは違っている
  • 80偏差値、50偏差値、R4偏差値、R3偏差値の算出方法は?
  • 各科目の配点が実際の入試と模試とで異なる場合は注意
  • 模試の出題内容が実際の入試と異なる場合も正しく計れない
  • 入試の回答形式が記述がメインの学校では十分には計れない
  • 大事なのは間違った問題をどうするか?
  • 学校偏差値が入試の難易度を表しているわけではない
  • 模試の偏差値は学校の優劣を表していないが、最上位については、学習能力としては優秀性を表しているのではないか?
  • 学校を偏差値で選ぶのも一理あり、関係なく選ぶのも一理あり

今回の投稿1回で、上記の項目すべてに触れてみたいと思ったのですが、書き出していくといろいろありますね。

次回から、それぞれについて詳しく書いてみたいと思います。

模試に関する偏差値の知識と計れないことについて(その1:中学受験の模試の偏差値) へつづく



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