先週末は、長男の涙を目にした後、次男が号泣、そして、私も、うるっときてしまうという、男ども3人が、三人三様の理由で、そろいもそろって涙するというとても奇妙な週末でした。
長男の涙
地元のJリーグチーム川崎フロンターレ、リーグ戦も終盤で、優勝するにはもう1試合も負けられない状況。
自分自身もサッカーをする長男は逆転優勝を信じて、対清水エスパルス戦を家族に観戦に行き、精一杯応援しました。
前半、2-1でリードしていたものの、後半に同点に追いつかれ、そして、ロスタイムに、勝ち越しゴールを許してしまい敗戦。
優勝は絶望的となってしまいました(翌日首位の浦和レッズが勝ったため、優勝の可能性はなくなりました)。
試合終了直後、話そうと長男の方を見てみると、滝のように流れる涙。
悔しくてたまらなくて、涙をこらえることができなかったようです。
昔から、表に勝ちたい意欲を出すタイプではないのですが、心の中で強く勝ちたいと願う、負けず嫌いで、私とゲームをやっているときでもよく泣いていました。
勝つときの喜びも、負けるときの悲しみも、子供ながらにちゃんと受け止めてというのは、いいと思います。
受験勉強でこういった、勝ち負けあると思いますが、このままの君でいてくれればと思います。
次男の涙
先週、義母が田舎からきてくれて、共働き家庭の我が家の救世主として、家事全般助けてもらいました。
次男も「おばあちゃん」「おばあちゃん」と何をするにも見てもらいたいくせに、時には、「おばあちゃんじゃなくて、ママがいい」とか、「パパがいい」とか意地悪も言ったり。
そのおばあちゃんもさすがに、ずっといられないので、帰っていってしまいました。
いつもなのですが、別れ際が、悲しくてつらいので、義母は次男がいない時間にこっそり帰っていきます。
それを知らない、次男。
いつものように、面白いことを思いついて、「おばあちゃんにこれ見てもらおう!」とおばあちゃんを探しに行って気づきました。
「おばあちゃん、どこに行ったの?」「おばあちゃん、帰ったの?」
そして、号泣です。
「おばあちゃんに会いたい」「おばあちゃんに会いたい」とただ、ひたすら連呼。
30分近くは泣き続けて、しょうがなく、義母に電話しましたが、声を聞いてさらに号泣。
おばあちゃん大好きで、大切に思うんだったら、いる間もやさしくしてね。
でも、大好きなおばあちゃんを思って、号泣。ちゃんといい子に育ってるなあと思いました。
父の涙
昨夜。長男の受験勉強のこと、自分の仕事のこといろいろ悩んでなかなか寝付けなかったので、気分転換しようと思い、何気なくWOWOWで見始めた映画が
「あの頃、君を追いかけた」
青春とは 恥と後悔と初恋で作られる
でした。台湾でヒットした青春映画で
タイトルもとてもいい感じですが、キャッチコピーまで甘い響き。
ストーリーについては、公式サイトのイントロダクションページにお任せしますが、久々に主人公に感情移入ができた青春映画でした。
友達とふざけあい、バカなことをして、でもそれがなんだかとても楽しく、居心地がよい時間だったなあ。
あの時、どうしてこんなことをしてしまったのだろう。
どうして、見栄を張ったりして、本当の気持ちを伝えることができなかったのだろう。
もう一歩踏み出すことができてたら、将来はまた違うものになっていたかも。
そう思って見ていたら、涙があふれてきてしまいました。
この歳になると、親目線で映画を見てしまうようになっていて、夏に見た「STAND BY MEドラえもん」では、結婚前夜、しずちゃんがお父さんにこれまでの感謝の気持ちを伝えに行った場面で
「君が産まれてきてくれたことが最高のプレゼント」
「のび太君を選んだ君の判断は正しかったと思うよ」
みたいなことをお父さんが言ったとたん、泣いてしまいました。
うちには娘はいないのに。完全に花嫁を見送る父親の気持ちで。
歳を取るごとに涙腺は弱くなってきて、そういうの困ったものだなあと思っていましたが、この映画のように、自分が生きてきた時間を愛おしく思えた涙はとても心地よいものでした。
非常にオススメの映画です。