学童代わりの公文と中学受験と中学入学後の公文




次男(5歳)が通っている保育園のお友達に、計算・ひらがな・カタカナ・英語ととてもお勉強ができるお友達がいます。
その子が通っているということで、急に公文に興味を持ち始めました。

長男もお世話になり、次男も通わせようかなと思いながら、まずは、市販の公文の教材を購入しました。
でも、ちょっと、長男の時とは違う感じ。まだ、5歳なので、すぐ飽きてしまうこともしばしば。

公文算数教材

そして、このタイミングで、おおたとしまささんの著書「なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?」が発売されましたので購入し、今後、次男のために公文をどう活用していこうか考えています。

なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?


なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?(祥伝社新書)

昨年話題となった、「ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体 (幻冬舎新書)」の著者、おおたとしまささん2017/2/2発売の新作です。

東大生、云々は、最初の1/5で、あとは、公文のシステムとそのメリット・デメリットについてが主な内容。
ちなみに、私は3人のうちの2人で、公文には通っておらず、計算の基礎はそろばん塾で培いました(笑)。

目次を抜粋させていただくと

第1章 東大生の3人に1人は公文式出身者
第2章 なぜ月6000円で学力が伸びるのか?
第3章 1枚のルーズリーフから始まった
第4章 速く進む子と続かない子の差は何か?
第5章 つるかめ算は本当に不要なのか?

・公文の学習システム(元々は何を目的としてできたものか?その後、どう変わっていったか/続いていったか)
・どういった子が、向いているか?
・どのレベルまでやるといいか(中学受験する場合)?
・どんなスキルを磨いてくれるか?
・公文学習の強みと弱点

のようなことについても、取材を行い、実例を挙げながら、分析・解説やどうするべきか提案をしてくださっています。

東洋経済ONLINEのおおたさんご本人の記事
(書籍の発売日と同じ2/2の記事なので、タイアップか?と邪推したりします)
「公文式」学歴社会の勝者を生み出す仕掛け東大生の3人に1人が通った教室の正体
があります。

また、MAMApicksに著者のおおたとしまささんのインタビューがあります。
話題の一冊『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』 ――公文式で身に付く力についてきいてみた

学童の代わりになってくれた公文の教室

うちにとっての公文はどうだったか?についてですが、

我が家は共働きで、保育園、小学校入学後は、放課後は学童で面倒を見てもらっていました。
ですが、学童ではあまり仲のいい友達もできず、軽くいじめのようなこともあったので、居心地の悪さを感じていたようでした。
その問題解決の1つとなったのが、公文でした。

通学路の途中にあり、学校帰りに友達とそのまま行くこともできるので、週2回ですが、親が帰宅するまでの時間を公文で過ごしてくれるということで、大変助かりました。

先生からは、公文国際学園のお話もあり、我が家から通学できる範囲でしたので、それがきっかけで、中学受験を考えるようにもなりました。

過去ブログ:「なぜ、うちの子が中高一貫校をめざすことに?

中学受験では、いい方にも悪い方にも作用

本の中でも指摘されていたこととかなり重複しますが、

メリットとしては、
・学習習慣が身についている
 長時間、座って勉強ができる。
・自学自習
 ヒントや解説があれば、それに従って自分で学習ができる。
・計算が速い
 基本的な四則計算のスピードはかなりついたと思います
 
があり、このあたりは、確かにいい方に作用したと思います。

逆にデメリットもありました。特に算数ですが、

・パターン問題から外れると解けなくなる
場合の数、図形問題などは、公文の教材にないのと、単純な計算ではなく、思考力・発想力が必要になるため、この部分については、最後の最後までトレーニングが必要でした。

・字が雑になる
公文の場合、速く解けると、速く進める、帰れるので、丁寧さに欠けることがあります。
その名残で、字が雑になっていました。

・暗算で省略をして間違ってしまう。
余白が少ないので、一部を暗算でやってしまい、これで間違える。過程を残していないので、後で確かめができない。

・計算の工夫による省力化ができなかった。
中学課程まで進んでいたので、計算に関しては、自信があったのだと思います。
ですが、力業で解いていた。

例えば、
38+49=

のような計算をするとき、筆算を使って、力業で1の位から計算してしまいますが、

38+50-1と計算した方が速いわけです。

こういう計算の工夫のようなスキルは公文では培われず、中学受験の算数を勉強する過程で身につけていきました。

おおたさんの本の中に、算数基礎ができているので、その分を他の科目に回すことことができたという東大生の話もでてきますが、
逆に、上記のデメリットの部分のカバーと思考系の問題の対策で、中学受験では、むしろ算数に多くの時間をかけました。

中学受験となると、算数だけでなく、他の国語・理科・社会も学習しないといけないので、こちらについては、このブログの過去記事のほとんどを占める毎日の試行錯誤が必要で、メリットというメリットはありませんでした。

アンダンテさんがブログやエデュでも、公文については取り上げられていて、
アンダンテのだんだんと中受日記:「公文に向いてる子
公文とハサミは使いよう
お子さんそれぞれだということです。

中学入学後は公文が役立ってくれています

本人は
「公文の貯金が効いている」
と言っています。

算数・英語は小学校4年生の3月で中学校の中3のI教材の途中まで進んでいました。
(中学課程認定テストを受ける前に、公文はやめました)

おおたさんが書籍の中で推奨している公文の進度が
「小学校中学年段階で中学レベルが修了している」
ということですので、ほぼそれに合致しています。

代数に関しては、
因数分解、連立方程式、不等式等々、基本的には計算問題なので、公文で既習
数の概念についても、正負、絶対値、有理数と無理数など、数字のとらえ方とその処理の作法的な部分

最初のところでつまづかないので、すんなり受け入れられる。
学校の大量の数学の宿題も、公文当時と同じ感じなので、やっていけている。

逆に、幾何の図形問題、中学受験勉強でやってきていますが、証明問題は、答案を読む人に順序立てで説明しなければならないので、この部分は苦労しているようです。

英語も同様に、アルファベットに関しては最初から問題なし。
日本語と異なる部分、語順や格変化、時制も習っているので、面食らったりしない。
単語も少しは覚えているという状態なので、こちらも、つまづかないでうまくスタートできたかなと思います。

ただ、中高一貫校ではカリキュラムの進度が高速のため、この貯金もほぼ尽きてきており、この先どうなっていくのでしょうか?
見守っていきたいと思います。

つるかめ算は本当に不要なのか?

おおたとしまささんの上記の書籍の中で、この部分については、正直うまく理解できませんでした。
(この議論については、別の書籍でもよかったのでは?と思ったりもします)

つるかめ算が、
「手持ちのものでなんとかする工夫」のために、必要ということで、力説されていますが、
小学校では、つるかめ算は教えてはいない。

つるかめ算ではなくても、他のやりかたでもそれは身につけられるものではないか?

単純に、整っていない環境で何かをすることであればいいのではないか。
アクティブ・ラーニングや企業研修でやるような、与えられた素材を使って、共同で何かを作るみたいな。
(具体例がちょっと浮かびませんが、)
極端な例だとサバイバル体験だったり、

特殊算については、自分の中では、解けると確かに面白くて快感だけれども、方程式を習ったあとでは、むしろ分かりづらくする遠回りなやりかたという印象で残っています。
(思考が一直線ではない感じ)

○○算という文章題は、結局、比と割合を使ってかけ算をして(なので面積になる、たまに、規則性も入ってくる)、総量と部分との差を使って(意識して)、置き換え可能な等しい部分は置き換えて、答えを求めるということで(ものすごくザックリまとめてしまいましたが)、これが分かっていれば、方程式とどう違うのか?

手前の、この考え方を理解するために必要なのかな?という感じはありますが。一気に、人生論と結びついたので、それは、算数以外でも身につけられる方法はあるのではないかと思ったのです。

自分の認識としては、今の主な扱われ方は、小学校の範疇を超えない範囲での代替の解き方としての特殊算というものは変わらないかなと。

公文も中学受験塾も万能ではないからいいとこどりを

理想と現実と折り合いを付けながら日々少しずつよくしていく。
これは、長男との中学受験で学んだことで、

人が言っているからではなく、自分の子どもにとってどうなのか?を確かめながら進める。
(他の人には役に立たなくても、自分にとっては役に立つこともある。その逆もしかり)

なので、公文であれ、塾であれ、学校であれ、ユーザーとしては、ツール、メソッドとしていいとこどりをして、子どもの教育に役立てたいと思っています。

長男でわかったメリットの部分。こちらを大切にし、だけど、次男のリアクションをよく見ながらトライしてみたいと思います。

長男はおそらく公文の復帰はありませんが、
次男は、「にいにと同じ中学校に行きたい」といっているので、
可能であれば、中学課程終了を遠くの目標に据えて、まずは、公文の算数を始めてみようと思います。

今回も、いろいろ書きたいことがあって、うまくまとめられなかったな。
この投稿は、少しずつ、修正・更新入れていきます。



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コメント

  1. まきろん より:

    お久しぶりです。
    息子の受験時、こちらのブログには大変お世話になりました。
    そしてまたタイムリーな話題。ありがとうございます。
    我が家の次男も同じく5歳。
    先日公文の無料体験教室に行った所です!クラスの何でも出来る友達が公文に行っているから行きたい!と言われたので2週間体験しました。
    結論から言えば、我が家の次男には早い…でした。宿題をしたくない、その気持ちの強い次男に無理やりやらせれば中学受験前に勉強嫌いになりそうだったからです。

    もう少しお兄ちゃんになったら、算国頑張ってもらおうと思っています。小3くらいまでがっつりやったら中学受験の勉強にシフトしていきたいです。
    公文についてはいろいろな考え方があると思いますが、ただ単純に計算力と読解力をつけて欲しいと思っています。どうなることやら…ですが(o^^o)

    • チチ より:

      >まきろん さん

      お久しぶりです。息子さんの中学入学後、ご様子いかがでしょうか?
      もう中1が終わろうとしています。あっという間の1年でしたね。

      公文ですが、無料体験に行かれたそうで、やはり、向き不向きがありますので、この様子を見て決定しようとうちでも考えています。

      来週から算数の体験に入り、問題なければ4月から、無理そうなら今のまま自宅で少し、お勉強要素を強めながらマイペースでやっていこうかなと思っています。